奉還町の近くの現場の帰りに、ONSAYA　COFFEEでひと休みしてきました。
奉還町商店街の中にひっそりと佇むお店です。

奉還町は岡山駅西口側の、言ってみれば「駅裏商店街」。表側の華やかな街に比べて、昔ながらのお店が目立つ、古くからある商店街です。起源は、明治維新の頃に版籍奉還があって、武士たち（当時の公務員ですね）が大量に職を失い、生活のために集まってお店を出したのが町の名前の由来です。当時は山陽道沿いの田んぼが広がる中だったと思いますが、慣れない殿様商売で上手くいく人は少なかったとか。その後田んぼの真ん中に岡山駅ができたので栄えて、昭和３０年代頃は、歩けば人の肩に当たるほどにぎわったと聞きますが、戦後のモータリゼーションで郊外型の店舗に押されて、シャッターの閉まったお店も目立つ状態が続いてきました。

ところが、駅から歩いてすぐなのに家賃が安い点や、昭和情緒漂う町並みが見直されたのか、新しいお店が増えてきています。外国人向けのゲストハウスや、アンティークの雑貨の店など、お洒落で落ち着いたお店が目立ちます。ONSAYA　COFFEEもそのひとつ。古い建物のよさを残しながら、上手にリノベーションしています。

中に入ると、最初の写真のカウンター席と、テーブル席が一階に少々、それからコーヒー豆販売のカウンターと２階にはゆったりしたテーブル席があるようです。

クラシックなスピーカーが似合います。

カップやドリップの道具なども販売

今日は、コーヒーとケーキのセットをいただきました。本日のコーヒーが400円、チーズケーキとのセットで750円でした。家具もアンティークのものが使われ、ゆったりした雰囲気なのでのんびりと過ごせます。

豆の販売も行っているので、買って帰ることも可能です。焙煎もおこなっているのですが、煎る前のコーヒー豆は大豆のような明るい色だということを初めて知りました。

奉還町の昭和な空気も含めて、ゆったり過ごすのに最適なので、近くに行った際にはぜひお寄りください。

ONSAYA　COFFEEのホームページはこちら。
http://onsaya.com/hokancho/