船頭さんが竹竿で押しながら、舟はゆっくり進みます。いつも歩いて見る街並みも、船頭さんのお話を聞きながら舟の上から低い目線で見ると、また違った風情がありますね。ゆったりゆらゆら揺られていると、なんだかリラックスしてきて、日頃の慌ただしさを忘れさせてくれます。
車が普及する前は船運が交通の中心だったので、子どもの頃には名残で用水路に浮かぶ木船をよく見かけたものですが、今ではすっかりなくなってしまいました。レンガ倉庫などもそうですが、役目が終わったものが、新たな役割で皆に楽しまれるのは、なかなか味があっていいものですね。